「臨床音楽セラピスト養成科」は、ドイツのハンブルグ国立音楽演劇大学大学院の音楽療法学科と提携を結んでいる音楽療法士資格認定国際プログラムです。修了者には提携大学認定の修了証および精神分析的音楽療法士の資格証が授与されます。
ハンブルグ音楽演劇大学の音楽療法学科は12名の入学者枠に世界から70名が応募する難関校です。「臨床音楽セラピスト養成科」はこの大学の教授陣と友好関係にあり、ドイツの大学院レベルに並ぶ専門性をもつ音楽心理療法士を育成する日本唯一の専門コースです。資格取得後には音楽心理セラピストとして就職、開業、起業ができます。
このコースで学ぶのは、分析的音楽療法をベースにした「臨床心理学に基づく深層心理学的アプローチの音楽療法」のメソッドです。これはドイツにおいてスタンダードな心理療法的な非薬物療法として広く実践されています。このコースの1年目では他のメソッド(例えばシュタイナーの人智学的音楽療法、オルフ音楽療法など)についても知る機会があります。
体系的でアカデミックなコースですが、楽器を本格的に習ったことのない人にも受験資格があります。ピアノを上手に弾ける必要はありません。とくに1年次の授業では「自分はセラピストに向いているのか」「勉強についていけるのか」「将来、音楽療法士にはならないかもしれないけど、分析的音楽療法を学んでみたい」など、ご自分のために、または新しいことにチャレンジしたい人も受講できるクラスになっています。さらに休学制度を利用しながら仕事、介護、子育てなどと両立しながらご自分のペースで学び続けることもできます。
当コースでは現在、医療関係者、大学教員、特別支援教育や幼児教育に携わる方、音楽講師や演奏家、心理カウンセリング、音楽療法に関わる方、一般企業の方など、さまざまな分野の社会人が日本全国から参加しています。
<授業科目>
音楽療法の理論と実践、世界の音楽療法メソッド、症例研究、臨床即興演習、精神分析的発達心理学、心理カウンセリング技法、音楽心療法の理論と実践、倫理、文献講読、研究方法と論文指導、ピアノ奏法、楽典とソルフェージュ、声のセラピー、ドラマセラピー、ゲシュタルトセラピー、医学概論、精神医学、心療内科、実習指導、グループセッション、スーパービジョン、インターセラピー、海外講師特別講座など
【今後の募集予定】
・2026年の本科の募集は未定です。
・プレコース(本科の単位取得可)は今秋に開講(申込み受付中)
*事前に「はじめての音楽心理療法入門セミナー」または「セルフケアのためのグループワークショップ」の受講を推奨します。
臨床音楽セラピスト養成科に入学をご検討中で、ご事情のある場合は、個別面談の予約を承ります。教育分析を受けている方は、担当セラピストにもお問い合わせ&ご相談ができます。
授業内容に関するご質問は、「入門セミナー」や「即興ワークショップ」でお気軽にお尋ねください。
2025年7月23日から27日にハンブルクで行われるヨーロッパ音楽療法大会 テーマ “Bridges” に参加します。
The 13th European Music Therapy Conference in Hamburg from July 23 – July 27 専用ページはこちら↓
Bridges - 13th European Music Therapy Conference (emtc2025.de)
臨床音楽セラピスト養成科在籍者および卒業者だけが参加できるハンブルク音大音楽療法学科の教授陣による特別講座&音楽ワークショップ(全通訳付き)は年2回開催します。
次回予定:2026年9月14日-17日
心理療法的音楽療法のテーマに沿った特別セミナーをFMZで開催します。また、病院や施設など内部視察も行う予定。
実施予定日:2027年9月初旬
精神分析と即興の音楽療法ってどんなことをしているのでしょうか?
まずはこの気軽な入門セミナーにご参加下さい。やさしく丁寧に解説します。
・ 音楽療法にはいろいろな方法がある
・心と音楽の関係(子どもの症例を紹介します)
・楽器が弾けなくても即興演奏はできるよ
・分析的音楽療法士になりたい人へ など
【オンライン開催】
7月12日(日)10:30-12:00 料金:4,400円(税込)
まずはこの本から読んでみよう!
ドイツで音楽療法士になった日本女性(当センター代表)が書いた本です。
日本ではまだほとんど知られていない音楽の具体的な使い方から、心理療法とは?即興音楽とは?わかりやすい言葉で事例も豊富です。
「自分のことが書いてあると思った」(読者感想)
「こんな音楽療法があるのですね!」(読者感想)
「レクリエーションではないところが新鮮だった」(読者感想)