「自分の内なる音楽とつながる」
クラシック音楽を演奏するとき、楽譜の音符をいかに美しく響かせるかに重点が置いたトレーニングを行いますが、自分の感覚や感情(内なる音楽)を音として響かせる体験が薄くなりがちです。本来、演奏も作曲も内側のエネルギーを外へ向けて発信する行為ですが、楽譜という外的な基準に自分を合わせる作業の中で、外から内へと抑圧的に働くエネルギーの流れが生じやすく、特に上手く弾けない時には自己否定にもつながりがちです。
反対に、音楽療法での自由即興は、内から外へ向かうエネルギーの流れを生み、さらにはその内なる音楽を他者に受け止めてもらう体験にもなりうるので自己肯定体験になり、伝統的な音楽教育の補完としての意義があると考えられます。まずは前半で、内なる音楽とのつながりを深めるために役立つ音楽療法からのヒントをお伝えします。
「他者の音楽とつながる」
後半のテーマは”同調”についてです。日常生活でも音楽行為の中でも、他者とのつながりを感じる時、私たちは相手と同調しています。同調能力の発達は幼少期の母子関係までさかのぼることができ、そこでの愛着形成の質によって同調能力にも差が出てくることがあります。同調とは何か? 同調状態に入るコツや訓練方法についてお伝えします。演奏家どうしのアンサンブルや、音楽療法士の即興能力にも役立てることができます。
日程:2022年10月30日(日)13:30-15:00
定員:約30名
参加方法:オンライン(Zoom) *ライブ配信です
参加料:3,000円(税込)
参加条件: どなたでも参加できます *途中参加および途中退出できます
講師:小宮暖
桐朋学園大学ピアノ科卒業。ニューヨーク大学大学院音楽療法科修士課程修了。米国認定音楽療法士(MT-BC)、分析的音楽療法士(AMT)。現在は横浜にて個人開業、音楽療法とピアノレッスンを提供。AMTを適用した音楽家向け講座:「パフォーマンス不安の理解と対処法」は好評、複数の団体に招かれる。本学の他、国立音楽大学、桐朋学園大学、ドイツ音楽療法センター講師。音楽家に向けた心身コントロールについての授業を行っている。訳書『音楽心理療法の力動』、著書『芸術家のための分析的音楽療法』
HP: https://amtotononiwa.sunnyday.jp/
<注意>
・完全予約制のためキャンセルによる入金後の返金はできません。ご了承いただいた上でお申込み下さい。
・ライブ配信です。録画配信ではありませんのでご注意ください。
・開催日の5日ほど前に、ZoomURLをご登録のメールアドレスに送ります。開催3日前までに届かない方は事務室info@gmtc-jp.comまでお知らせ下さい。
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ドイツの音楽療法ってどんなことをしているのでしょうか?
まずはこの気軽な入門セミナーにご参加下さい。やさしく丁寧に解説します。
・ 世界の音楽療法とドイツで主流の「音楽心理療法」とは?
・子どもや発達障害ための心のケアと音楽心理療法のやり方(症例紹介)
・楽器が弾けなくても即興演奏はできる
・音楽療法士になるにはどうしたらいいの? など
開催日:8月27日(土)10:30-12:00(満席)
9月11日(日)10:30-12:00(残席5名)
定員:10名 講師:井上眸 参加料:3,000円(税込)
まずはこの本から読んでみよう!
ドイツで音楽療法士になった日本女性(当センター代表)が書いた本です。
日本ではまだほとんど知られていない音楽の具体的な使い方から、心理療法とは?即興音楽とは?わかりやすい言葉で事例も豊富です。
「自分のことが書いてあると思った」(読者感想)
「こんな音楽療法があるのですね!」(読者感想)
「レクリエーションではないところが新鮮だった」(読者感想)